捻挫について
捻挫とは、生理的可動許容範囲を超えた動きが強要されたために、関節周囲の靭帯や筋肉、関節法などの軟部組織を損傷した状態です。
症状は、受傷原因の違いにより異なりますが、疼痛、腫脹、発赤が見られます。場合によっては、骨折、靱帯断裂などの重篤な症状を伴います。
捻挫は、早期治療が必要です。
治療を行わず放置していると、腫れと痛みにより関節周囲が固くなり、運動制限や疼痛が残存します。
後遺症としては、捻挫の際に弛緩した靭帯がそのままの状態で放置されるために関節が緩く「関節のあそび」が大きくなります。
また周囲の筋肉の損傷が完治していないために関節を支えきれず、捻挫を再度してしまいやすい状態を作ってしまいます。その結果、関節が緩くなり、捻挫を繰り返してしまいます。
当院での治療
急性期のものに対しては、アイシング、テーピングや包帯による固定を行い、炎症の早期除去を行います。
症状に応じて、電気治療やマッサージや運動療法により、固くなった関節の可動域を広げていく治療を行います。
また、運動療法やリハビリにより関節周囲の強化を行います。
捻挫は、安易に考えて放置をしておくと運動障害や後遺症による疼痛や腫脹が残存してしまいます。
早期に治療を行い、怪我の再発をしにくい関節を作るよう心掛けましょう。