打撲について
打撲とは『打ち身』とも呼ばれています。
日常生活やスポーツなどにより、何かにぶつけたために身体に外部からの外力が加わり軟部組織が損傷したものを言います。
損傷部は、修復のために必要な酵素や組織液が血液により運ばれます。そのため、一時的に損傷部の血行が良くなり、患部が赤く腫れたり熱を持ち、炎症により内出血を起こします。
当院での治療
内出血を起こした場合、炎症を抑えるために
RICE療法を行います。
RICE療法とは
R → Rest(安静)
I → Icing(アイシング)
C → Compression(圧迫)
E → Elevation(挙上)
アイシングにより熱を奪われた血液は血行が悪くなり、内出血の過度の発生を抑えてくれます。
そのため患部の腫れは軽減します。
アイシング後、患部を包帯で圧迫しながら固定を行い、患部を心臓よりも高い位置に挙上させます。
これらの処置を受傷早期に行うことで、炎症を抑え損傷範囲の拡大や悪化を防ぐ事が出来ます。
当院では包帯やテーピングによる固定を行い、早期に炎症を抑えるよう致しております。
挫傷について
挫傷には打撲や衝突などの直達外力によりものと、筋肉の過伸張により筋肉が急激に引っ張られることで弱い部分の筋肉や筋膜を損傷してしまう介達外力によるものとがあります。
いわゆる肉離れのことで、症状により筋肉を伸ばして痛めた程度のものから、筋繊維が断裂してしまう重症のものまで様々です。
〜症状〜
・運動痛による運動制限があります。
・腫脹や皮下出血が出ます。
・症状の程度によっては、筋肉の陥没部が触れます。
当院での治療
当院では、受傷直後は患部にアイシングを行い、包帯などを使い圧迫固定を行います。
症状が重症の場合には更に副子固定を加えます。
その後、症状が緩和してきたら電療、罨法、運動療法を施していきます。
また損傷部の筋肉には伸張運動を行い、筋肉の拘縮を防ぎます。
一度損傷した筋肉は、拘縮しやすいうえに力学的にも弱い状態です。
この状態で運動を行うと、挫傷を起こしやすく怪我の危険性が高くなります。
これを防ぎ、良いコンディションを作るために、当院では症状にあった運動療法やテーピングによる補助を加え、治療を行っています。
当院では、早くスポーツや部活、日常生活に復帰できますよう個々に応じた治療によりサポート致しますので、ご相談下さい。